日本企業のフェアトレード6例の取り組みを紹介!

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フェアトレードは、開発途上国の生産者や労働者に適正な報酬と労働条件を提供し、公正な取引を促進する取り組みとして、世界的に注目を集めています。

本記事では、2025年最新のフェアトレードに関する6つの成功事例を紹介します。ぜひ最後までご覧いただき、フェアトレードの可能性と課題について理解を深めてください。

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フェアトレードの基本概要

フェアトレードの基本概要

参考:フェアトレード・ジャパン

フェアトレードとは、発展途上国の生産者や労働者が適正な対価を得られるよう支援する「公正な貿易」の仕組みです。従来の国際貿易では、先進国が優位に立つ不平等な関係が課題でしたが、フェアトレードはこの格差を是正し、生産者の生活の安定と自立を促すことを目的としています。

特徴としては、適正な価格での取引、長期的な関係の構築、環境保全への配慮、児童労働の禁止、民主的な組織運営の推進などがあり、生産者の持続可能な発展を支えます。フェアトレード認証ラベルが付与された商品は、消費者が簡単に選べ、コーヒー、チョコレート、バナナ、コットン製品など、多様なジャンルで展開されています。

日本でも関心が高まりつつあり、社会的・環境的課題への意識向上とともに、フェアトレードの重要性が見直されています。

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フェアトレード6事例

フェアトレード6事例

日本企業や団体によるフェアトレードの具体的な取り組みを6つご紹介します。

1.イオン:持続可能なカカオ調達の取り組み

1.イオン:持続可能なカカオ調達の取り組み

参考:イオン

イオン株式会社は2014年からフェアトレード認証カカオを使用したプライベートブランド「トップバリュ」チョコレートを展開しています。西アフリカのガーナやコートジボワールの小規模農家から直接調達して、適正価格での取引を実現できました。

さらに、カカオ農家の生活向上のためのプレミアム(奨励金)を支払い、現地コミュニティの教育や医療施設の整備に貢献しています。環境に配慮した農法の指導も行い、持続可能な生産体制の構築と児童労働の撲滅にも取り組んでおり、SDGsの目標達成にも寄与しています。

2.キャメル珈琲:カルディコーヒーファームにおける取り組み

2.キャメル珈琲:カルディコーヒーファームにおける取り組み

参考:キャメル珈琲

「カルディコーヒーファーム」を展開するキャメル珈琲は、2008年からフェアトレード認証コーヒーの取り扱いを開始しました。特にメキシコやペルー、エチオピアなどの小規模コーヒー農家と直接取引を行い、市場価格を上回る適正価格での調達を実施しています。

同社の特徴は、単にフェアトレード商品を販売するだけでなく、消費者への啓発活動も積極的に行っている点です。店頭でのフェアトレード月間の実施や、生産者の物語を伝えるパッケージデザインの採用により、購入者の理解促進に努めています。

3.千葉商科大学:学生カフェを活用したフェアトレード推進

3.千葉商科大学:学生カフェを活用したフェアトレード推進

参考:千葉商科大学

千葉商科大学では、学生カフェを活用してフェアトレードの推進に取り組んでいます。カフェではフェアトレード認証を受けたコーヒーやチョコレートなどの商品を提供し、学生や来店者が気軽にフェアトレードに触れられる環境を整えました。

また、学生主体でイベントや啓発活動も行い、フェアトレードの理念を学びながら社会課題への理解を深めています。日常の中で実践できる国際貢献の場として注目されています。

4.NTTデータ:社内消費における製品導入

4.NTTデータ:社内消費における製品導入

参考:NTTデータ

NTTデータは2015年から社内のサステナビリティ推進の一環として、オフィスで消費するコーヒーや紅茶をフェアトレード認証製品に切り替える取り組みを開始しました。全国の事業所の自動販売機や社員食堂でフェアトレード製品を導入し、年間約100万杯以上のフェアトレードコーヒーが消費されています。

また、社内イントラネットやCSR報告書を通じて社員へのフェアトレード教育も実施しています。さらに取引先企業へのフェアトレード製品の推奨や、ITを活用した生産者支援プラットフォームの開発など、本業を活かした支援も展開している企業です。

5.ホットマン株式会社:タオル製品でのフェアトレードへの挑戦

5.ホットマン株式会社:タオル製品でのフェアトレードへの挑戦

参考:ホットマン

タオル専門店「ホットマンショップ」を展開するホットマン株式会社は、2017年からインド産のフェアトレード認証オーガニックコットンを使用したタオルシリーズ「フェアリーテイル」を販売開始しました。一般的なタオルより20%高価格ながら、生産過程での環境負荷低減と生産者への適正賃金支払いを両立しています。

特徴的なのは、製品タグに生産者の顔写真とストーリーを掲載し、消費者との接点を創出している点です。また、年に一度社員が現地を訪問し、生産者との関係構築と品質向上に努めています。国内タオル業界では珍しいフェアトレード認証取得企業として、業界内での波及効果も生み出しています。

6.無印良品:フェアトレードコットンを活用した衣類製品の展開

6.無印良品:フェアトレードコットンを活用した衣類製品の展開

参考:無印良品

無印良品は2007年からフェアトレード認証コットンを使用した衣料品の販売を開始し、現在では年間約50万点以上のフェアトレード製品を展開しています。特に注目すべきは、単にフェアトレード認証を取得するだけでなく、インド、ペルーなどの生産地で技術支援や教育プログラムを実施している点です。

「Found MUJI」プロジェクトを通じて伝統工芸とフェアトレードを融合させた製品開発も行い、デザイン性と社会貢献の両立をしています。全国約450店舗での販売と詳細な情報発信により、消費者のフェアトレード認知度向上にも大きく貢献しています。

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フェアトレードの課題と対策

フェアトレードの課題と対策

日本におけるフェアトレードの普及には、いくつかの課題が存在します。特に大きな問題として、認知度の低さが挙げられ、欧州と比べて日本ではおよそ3割程度にとどまっています。

この課題に対しては、企業によるフェアトレード製品の積極的な導入や、教育機関での啓発活動の強化が効果的です。また、価格の高さも消費者の購入を妨げる要因の一つであり、適正価格の意義を丁寧に伝えるとともに、大量購入などによって価格を抑える工夫も必要です。

さらに、認証ラベルの多様さや制度の複雑さも理解の妨げとなっており、統一的で分かりやすい情報発信や独自基準の整備が求められます。フェアトレードは一時的な社会貢献ではなく、継続的に取り組みましょう。

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小倉屋のワークウェアが選ばれる理由

小倉屋のワークウェアが選ばれる理由

「小倉屋」は、昭和26年に創業した老舗の総合ユニフォームメーカーです。提携の海外工場を拠点に完全自社生産を実現し、企画・デザインから販売に至るまで一貫したシステムで「モノづくりのこだわり」と「品質基準」を堅持しています。

また、 「小倉屋=ポロシャツ」の関係をより強固なものにするために、お客様にとって安心で快適なポロシャツを提供し続け、社会への貢献を目指しています。⇒小倉屋へのお問い合わせはこちら

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フェアトレード例でよくある質問3つ

フェアトレード例でよくある質問3つ

フェアトレード例でよくある質問3つを紹介します。

質問1.フェアトレード商品は通常の商品と比べて価格が高いのはなぜですか?

フェアトレード商品の価格が高めに設定されている理由は、生産者への適正な対価の支払いが最大の要因です。通常の商品では、市場価格の変動に左右され、生産者が持続可能な生活を送るための最低限の収入さえ確保できないケースが多々あります。

フェアトレードでは最低価格保証により、生産者の生活を守るコストが含まれています。また、環境に配慮した持続可能な農法の実践や、児童労働を排除した公正な労働環境の整備にもコストがかかるからです。

さらに、生産者コミュニティの教育や医療などの社会的プロジェクトへの支援金(ソーシャルプレミアム)も価格に上乗せされています。一般商品より価格が高くなりますが、その差額は生産者の尊厳ある生活と持続可能な生産体制の構築に直接貢献しています。

質問2.フェアトレード認証マークの種類と見分け方を教えてください。

質問2.フェアトレード認証マークの種類と見分け方を教えてください。

参考:フェアトレード認証

最も国際的に認知されているのは「国際フェアトレード認証マーク」です。製品の原材料がフェアトレード基準を満たしていると示しています。

次に「World Fair Trade Organization(WFTO)マーク」があり、組織全体がフェアトレード原則に則って運営されていることを示す認証です。日本では「日本フェアトレード・フォーラム認証」も存在し、日本独自の基準で認証されています。

見分け方としては、公式ウェブサイトで認証マークの画像を確認することが確実です。

関連記事:エシカル消費マーク(認証マーク)とは?覚えておきたい認証マーク20選をご紹介! – CLALAFOR

質問3.一般消費者がフェアトレードを身近に支援する方法はありますか?

一般消費者がフェアトレードを身近に支援する最も簡単な方法は、日常の買い物でフェアトレード認証製品を選ぶことです。コーヒー、紅茶、チョコレート、バナナなどのスーパーマーケットで手に入る商品から始めると取り組みやすいでしょう。

最近では大手コンビニやカフェチェーンでもフェアトレード商品を扱うようになっています。また、フェアトレード専門店やエシカル商品を扱うオンラインショップの利用も効果的です。

関連記事:アップサイクル製品の特徴やメリット・デメリットもご紹介! – CLALAFOR

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まとめ  

まとめ

本記事では、日本国内におけるフェアトレードの成功例として、6つの事例を紹介しました。今後も拡大が期待される日本のフェアトレード市場において、これらの成功事例が新たな取り組みの参考となるでしょう。

持続可能な社会の実現に向けて、消費者・企業・生産者が共に歩むフェアトレードの可能性はますます大きくなると思われます。なお「小倉屋」では、老舗の総合ユニフォームメーカーとしてこだわり抜いたユニフォーム用のポロシャツをプレゼントしています。気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。小倉屋へのお問い合わせはこちら

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