作業服で熱中症対策!猛暑の現場を乗り切るアイテム選び

作業着

猛暑の中での屋外作業はじっとしているだけでも汗が噴き出し、熱中症のリスクと常に隣り合わせです。このため「作業効率が落ちてしまう」「倒れたらどうしよう」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、熱中症対策に効果的な作業服の選び方から、冷却効果を最大化する併用術まで解説します。ご自身の身を守り、夏の仕事を乗り切るための最適な一着を見つけましょう。

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なぜ作業服での熱中症対策が重要なのか

なぜ作業服での熱中症対策が重要なのか

建設現場や屋外作業では、熱中症のリスクが一般的な職場より格段に高くなっています。その理由は、外部環境と作業条件の厳しさにあります。

主な屋外作業における熱中症リスクの要因は以下のとおりです。

• 直射日光による体感温度の急上昇

• アスファルトやコンクリートからの照り返し熱

• 高湿度による汗の蒸発阻害

• 重い作業着や防護具による体温上昇

• 連続作業による体内熱の蓄積

熱中症は軽度の症状から始まりますが、放置すると命に関わる深刻な状態に陥る場合もあります。適切な作業服選びは、これらのリスクを軽減できる重要な対策です。

現代の機能性作業服は、従来のものと比べて格段に涼しく、体温調節をサポートする性能を有しています。作業者の健康と安全を守り、作業効率を維持するためにも、熱中症対策を考慮した作業服選びは欠かせません。

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涼しさを生み出す作業服の3大要素

涼しさを生み出す作業服の3大要素

猛暑の現場で作業服による熱中症対策を効果的に行うには、適切な機能を持つウェアを選ぶ必要があります。ここでは、暑さ対策に備えるべき3つの重要な機能を解説します。

1.汗を素早く吸収し乾かす「吸汗速乾性」

吸汗速乾性は熱中症対策の最重要機能の1つです。人体は汗の蒸発によって体温を下げますが、濡れた衣服が肌に長時間密着すると逆に体温が上昇してしまいます。

吸汗速乾素材は特殊なポリエステル繊維やナイロン素材で作られており、汗を素早く吸い上げて外部へ拡散させる構造になっています。これにより汗の気化熱を効率的に利用でき、体感温度を3〜5℃下げる効果が期待できます。

関連記事:涼しい作業着とは?接触冷感の効果が高い素材や作業着で活用する場合の注意点をご紹介!

2.風を取り込み熱を逃がす「通気性」

通気性は体内で発生した熱を外部へ効率よく排出するための重要な機能です。メッシュ素材や特殊な織り方で作られた生地は、空気の流れを促進し、衣服内の熱がこもるのを防ぎます。

特に脇下や背中、首周りなどの発汗量が多い部位にメッシュパネルを配置した作業服は、効果的に体温調節をサポートします。また、ベンチレーション(通気口)が設けられた作業服は、動作時に空気の入れ替えが行われ、体感温度を下げる効果が高いです。

作業環境に応じて通気性の高い作業服を選べば、熱のこもりを防ぎ、快適な作業環境を維持できます。

3.紫外線から肌を守る「UVカット機能」

UVカット機能は直射日光による体温上昇と皮膚ダメージを防ぐためには重要です。紫外線は肌の表面温度を上昇させるだけでなく、日焼けによる体力消耗も引き起こします。

UPF50+などの高いUVカット率を持つ作業服は、有害な紫外線を90%以上カットし、肌への熱負担を軽減する効果が期待できます。近年の高機能作業服は、UVカット機能と通気性・吸汗速乾性を両立させた素材開発が進んでおり、長袖でも涼しく着用できる製品が増えている傾向です。

関連記事:【2025年最新】夏の外仕事での暑さ対策グッズ5選|暑さ対策のポイントもご紹介します!

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猛暑対策に必須の作業服・アイテム6選

猛暑対策に必須の作業服・アイテム6選

近年の記録的な猛暑は現場作業者の健康を脅かしています。熱中症リスクを軽減するためには、適切な作業服の選定が不可欠です。ここでは、プロの現場で実証された効果的な熱中症対策アイテムを6つご紹介します。

1.基本装備:ファン付き作業着

1.基本装備:ファン付き作業着

参考:空調服®

ファン付き作業着は、内蔵された小型ファンが衣服内に風を送り込み、汗を素早く蒸発させ体感温度を下げる画期的なアイテムです。空調服®やエアークラフトなど各メーカーから展開され、バッテリー駆動で長時間の冷却効果が持続します。

生地自体も通気性に優れ、風の通り道を確保する設計になっているため、炎天下の作業でも体温上昇を抑制します。最新モデルでは防水性や耐久性も向上し、様々な作業環境に対応可能です。

関連記事:【2025年最新】空調服を涼しくする方法10選!よくある質問もご紹介

2.インナー:コンプレッションウェア

コンプレッションウェアは体に密着する設計で、汗を素早く吸収し外部へ発散させる吸汗速乾性に優れています。皮膚との間に薄い空気層を作り、熱がこもるのを防ぎながら体温調節をサポートするでしょう。

特殊な編み方により通気性を確保しつつ、UVカット機能も備えた製品が多く、直射日光から肌を守ります。伸縮性があるため動きやすく、長時間の作業でも快適さを維持し、ファン付き作業着のインナーとして着用すると、冷却効果を最大限に引き出せます。

3.上半身の冷却:アイスベスト・保冷剤ベスト

アイスベストは専用ポケットに保冷剤を入れると、直接体幹部を冷却できる効果的なアイテムです。体の中心部の温度を下げることで全身の熱中症リスクを大幅に軽減します。

最新モデルは軽量化が進み、作業の邪魔にならない設計になっています。保冷剤は凍らせ替えが可能で、交代で使用すれば終日の冷却効果を維持できるでしょう。

特に高温環境での重労働時に効果を発揮し、中には8時間以上冷却効果が持続する高性能タイプも登場しています。

関連記事:水冷服のメリット・デメリットとは?使用方法や選び方、お手入れ方法まで徹底解説!

4.腕の保護:アームカバー

アームカバーは腕部の日焼け防止だけでなく、熱中症対策にも効果的なアイテムです。UVカット機能付きの製品が主流で、有害な紫外線から肌を守りながら、吸汗速乾素材によって汗を素早く発散させます。

冷感素材を使用した製品は接触冷感効果で即座に涼しさを感じられ、中には水で濡らして気化熱を利用した冷却効果を発揮するタイプもあります。

5.下半身の快適性:コンプレッションパンツ・レギンス

コンプレッションパンツやレギンスは下半身の筋肉をサポートしながら、熱中症対策にも貢献します。吸汗速乾機能により汗を素早く吸収・発散させ、肌と衣服の間の蒸れを防止します。

UVカット機能付きの製品であれば、有害な紫外線から肌を保護することも可能です。適度な着圧効果により血行を促進し、長時間の立ち仕事による疲労軽減にも効果が期待できます。

動きやすい伸縮性素材を使用しているため、しゃがんだり屈んだりする動作が多い現場作業でもストレスなく着用できます。

6.頭部の保護:ヘルメットインナー・ネッククーラー

頭部は体温調節に重要な部位であり、ヘルメットインナーは熱がこもりやすいヘルメット内の温度上昇を抑制します。吸汗速乾素材で汗を素早く発散させ、頭皮を清潔に保ちます。

一方、ネッククーラーは首の太い血管を冷やすことで効率的に体温を下げられるアイテムです。水で濡らして使用するタイプや保冷剤を内蔵するタイプがあり、首回りを冷やして全身に涼しさを伝えます。

アイテムを併用して冷却効果を最大化する方法

アイテムを併用して冷却効果を最大化する方法

熱中症対策アイテムを単体で使うだけでなく、効果的に組み合わせると冷却効果が何倍にもアップします。ここでは、現場作業員の声をもとに実証された、アイテムを最適に重ね着する、その効果を最大化するコツをご紹介します。

ファン付き作業着+コンプレッションウェアの相乗効果

ファン付き作業着とコンプレッションウェアの組み合わせは、熱中症対策の効果を飛躍的に高めます。コンプレッションウェアの吸汗速乾素材が汗を素早く吸い上げ、肌表面を乾いた状態に保ちます。

この状態でファン付き作業着の送風が肌に当たれば気化熱冷却が促進され、体感温度が下がります。夏場の長時間作業でも疲労軽減と熱中症リスク低減の両方を実現できるため、おすすめです。

アイスベストを併用する際のポイント

アイスベストの効果的な活用には、着用タイミングと保冷剤の管理がカギです。保冷剤は作業開始30分前に凍らせ、半解凍状態で使用すると冷却効果が長続きします。

ファン付き作業着との併用時は、アイスベストを一番内側ではなく、コンプレッションウェアの上に着用するのがポイントです。肌に直接触れるとかえって体温調節機能を低下させる恐れがあります。

小物アイテムの活用で快適性をプラス

効果的な熱中症対策には、主要装備だけでなく小物アイテムの戦略的活用が重要です。冷却スプレーは首筋や手首など「クールスポット」に使用すれば、全身の体感温度を下げられます。

水分補給用のハイドレーションパックを背中に装着すれば、こまめな水分摂取が可能になります。さらに、吸汗速乾素材の帽子やアームカバーを追加すれば、紫外線対策と冷却効果の両立が図れます。

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小倉屋のワークウェアが選ばれる理由

小倉屋のワークウェアが選ばれる理由

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作業服 熱中症対策でよくある質問3つ

作業服 熱中症対策でよくある質問3つ

熱中症対策の作業服についてよくある質問3つをご紹介します。

質問1.黒や紺色の制服が指定されている場合、熱中症対策はどうすればよいですか?

濃色の制服が指定されている場合は、インナー対策が重要です。吸汗速乾性に優れた機能性インナーを着用し、肌に直接触れる層で汗を素早く吸収・発散させましょう。

また、服の内側に冷却ジェルパッドを装着できるベストやネッククーラーを併用すれば、体温上昇を抑制できます。休憩時間には日陰で上着を一時的に脱ぎ、体温調節する時間を確保しましょう。

水分補給も濃色衣服着用時はより頻繁に行うことが大切です。

質問2.熱中症対策グッズの費用対効果はどうですか?何から揃えるべきでしょうか?

費用対効果を考えると、まずは吸汗速乾インナー(1,500〜3,000円)から始めるべきです。次に冷感タオルやネッククーラー(1,000〜2,000円)が手頃かつ効果的です。

予算に余裕があればファン付き作業着(10,000〜20,000円)が最も効果的ですが、初期投資は高めになります。ただし、熱中症による休業や生産性低下を防げるため、長期的には高いコストパフォーマンスを発揮します。

作業環境や予算に応じて段階的に揃えていきましょう。

質問3.ファン付き作業着は雨天時や高湿度環境でも効果がありますか?

ファン付き作業着は雨天時や高湿度環境でも一定の効果を発揮します。高湿度環境では汗の蒸発が遅くなりますが、ファンによる強制的な空気循環で体感温度を下げる効果があります。

ただし、防水性能がない製品は雨天時に電子機器部分が故障するリスクがあるため、防水・防塵機能付きモデルを選びましょう。また、湿度が高い環境では吸汗速乾インナーとの組み合わせで、より高い効果を得られます。

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まとめ

まとめ

熱中症対策は作業現場での安全確保に不可欠です。本記事では、効果的な対策として「吸汗速乾性」「通気性」「UVカット機能」という3大要素を持つ作業服の選び方を解説しました。

ご自身の作業環境や体質に合わせて最適な組み合わせを見つけ、安全で快適な作業環境を実現しましょう。
なお「小倉屋」では、老舗の総合ユニフォームメーカーとしてこだわり抜いたユニフォーム用のポロシャツをプレゼントしています。気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。⇒小倉屋へのお問い合わせはこちら

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