インクジェットプリントとは?オリジナルTシャツ作成のコツ

ポロシャツ

インクジェットプリントとは液状のインクを素材に直接吹き付けて印刷する印刷技術です。小ロットでも版(はん)を作る手間がなく、フルカラーで高品質なオリジナルグッズを圧倒的に手軽に作れます。

この記事では、あなたが「1枚からカンタンに高品質なオリジナルTシャツを作る」ための3つの具体的なコツを紹介します。

〈失敗しないオリジナルTシャツを作るコツ〉

  • インクジェットプリントの強みを活かせるデザインを採用する
  • 耐久性や摩擦に対する適切な対策を講じる
  • インクジェットプリントに適した素材(綿100%など)を選択する

これらの知識があれば、あなたが目指す理想のTシャツ作りは必ず成功します。ぜひ最後まで読み進めて、あなたのアイデアを形にしてください。

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インクジェットプリントを活用したオリジナルTシャツの制作事例

インクジェットプリントの最大の強みは、「版がいらない」柔軟性と、フルカラーでの高い再現性にあります。インクジェットプリントを上手に活用すれば、小ロットでのフルカラー印刷や写真の再現といった、ほかの印刷方法では難しいニーズを簡単に実現できます。

ここでは、インクジェットプリントがどのように活用されているか、具体的な事例をご紹介します。

事例①小規模イベントや店舗スタッフの「少数精鋭ユニフォーム」

インクジェットプリントは、初期費用を抑えつつ、高いデザイン性を求める小規模なイベントや店舗のユニフォーム製作に最適です。

〈おすすめの活用シーン〉

  • 期間限定のポップアップストア
  • 個人経営のカフェ
  • サークル活動や小規模なチームウェア

なぜなら、版の製作費がかからず、必要な枚数だけを低コストで作成できるため、予算を抑えながらもフルカラーでオリジナリティの高いユニフォームを実現できるからです。

◆小倉屋のユニバーサルプリントTシャツの事例①

小倉屋のユニバーサルプリントTシャツの事例

引用:UNIVERSAL PRINT 小倉屋のユニバーサルプリント

また、インクジェットプリントであれば、短納期での対応が可能なケースも多いため、急な注文や追加発注にも素早く対応でき、無駄な在庫を抱えるリスクもありません。

事例②写真やグラデーションを活かした「メモリアル・アート作品Tシャツ」

複雑なデザインや写真、グラデーションを含むデザインを鮮やかに再現したい場合、インクジェットプリントはその力を発揮します。

インクジェットプリントは、色数の制限なくCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の4色を組み合わせて印刷するため、下図のような高解像度のイメージも忠実に、そして繊細に表現できるからです。

◆小倉屋のユニバーサルプリントTシャツの事例②

小倉屋のユニバーサルプリントTシャツの事例②

引用:UNIVERSAL PRINT 小倉屋のユニバーサルプリント

〈おすすめの活用シーン〉

  • 結婚式や誕生日の記念品
  • ペットの写真入りTシャツ
  • 絵画やイラストの展示会用Tシャツ

このように、インクジェットプリントでは、デザインの再現性が極めて高く、画像やイラストのディテールや豊かな色彩を損なうことなく、Tシャツに落とし込めます。

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インクジェットプリントで失敗しないオリジナルTシャツを作る3つのコツ

インクジェットプリントのメリットを最大限に活かし、失敗のないオリジナルTシャツを作るためには、3つのコツを押さえることが大切です。これらのコツを知っているかどうかで、あなたが作るオリジナルTシャツの完成度と満足度は大きく変わります。

コツ①インクジェットプリントの強みを活かせるデザインを採用する

インクジェットプリントを選ぶ最大の理由は、フルカラーでの高精細な表現力にあります。写真や多色使いのイラスト、グラデーションなど、繊細な色合いやディテールが求められるデザインを選ぶと、インクジェットプリントの強みを最大限に活かせます。

インクジェットプリントは、色数を問わないため、デザイン上の色数を気にすることなく、細かなぼかしや濃淡も忠実に再現できるためです。

ただし、金や銀、ラメ、蛍光色といった特殊な色(特色)は、CMYKのインクでは表現できないため、これらの色を使いたい場合は、別の印刷方法(シルクスクリーン印刷など)を検討しましょう。

コツ②耐久性や摩擦に対する適切な対策を講じる

インクジェットプリントは、ほかの印刷方法と比較して耐久性や摩擦に弱いという懸念点があります。インクジェットプリントは生地表面にインクを定着させるため、頻繁な洗濯や強い摩擦により、徐々に色褪せや剥がれが生じる可能性があるからです。

しかし、適切な対策を講じれば、そのデメリットを解消し、高品質な仕上がりを長く維持できます。たとえば、インクは染料インクよりも耐水性や耐光性に優れる顔料インクを選ぶのが有効な手段の1つです。

また、日々のケアも重要であり、洗濯時は必ず裏返して洗濯ネットを使用し、プリント部分への直接のアイロンがけや、乾燥機の使用は避けましょう。これらの対策を実践すれば、インクジェットプリントの美しい仕上がりを長く楽しめます。

コツ③インクジェットプリントに適した素材(綿100%など)を選択する

インクジェットプリントは、素材によってインクの定着が大きく左右されます。インクが繊維にしっかりと染み込み、美しい発色と自然な風合いが得られるため、綿100%の素材を選ぶのがおすすめです。

なぜなら、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維はインクを弾きやすく、インクが定着しづらいため、色ムラや剥がれの原因になるためです。

もし、ポリエステル素材に印刷したい場合は、昇華転写プリントなど、素材の特性に合ったほかの印刷方法を検討するか、インクジェットプリントの技術が進んだポリエステル専用のインクジェットプリントサービスを提供している業者を選ぶ必要があります。

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インクジェットプリントのメリット・デメリット

次に、インクジェットプリントが、あなたのオリジナルTシャツの制作に最適かどうかを判断するために、そのメリットとデメリットを明確に整理しましょう。

メリット

インクジェットプリントは、製版が不要で、色やサイズに制約されないため、初期コストを抑え、デザインの自由度を最大限に高めたい場合に最高の選択肢となります。

作成した絵柄のデジタルデータをそのまま印刷データとして使用できるため、オフセット印刷などで必要な製版の工程を必要としないためです。

従来の印刷方法と比較して、インクジェットプリントが「手軽に高品質なオリジナルTシャツを作れる」という強い主張を裏付けるために、その主なメリットを分かりやすくまとめました。

◆インクジェットプリントの主なメリット

メリット詳細
製版が不要版代(製版費用)がかからないため、1枚からの製作でも単価を抑えられ、より素早く簡単に印刷ができる
フルカラー対応CMYKの4色を使用するため、色数の制限がなく、写真やグラデーション、複雑なイラストも鮮やかに表現できる
サイズの制約が少ないロール状の素材を使用するため、定型サイズにとらわれにくく、大判印刷や広範囲へのプリントにも対応できる

これらのメリットにより、個人や小規模なビジネスにおいて、手軽に高品質なオリジナルTシャツを制作できるようになります。

デメリット

インクジェットプリントは、すべての制作ニーズに対応できるわけではありません。特殊な色を使いたいケースや、色の発色・仕上がりの質感に強いこだわりがある場合は、ほかの印刷方法の方が適している場合があります。

ここでは、インクジェットプリントが向かない、具体的なケースをまとめました。大量生産や特殊な表現を求める場合は、デメリットを理解した上で、ほかの印刷方法を検討しましょう。

◆インクジェットプリントの主なデメリット

デメリット詳細
コスト(大ロット時)枚数の増加によって単価が下がるオフセット印刷と比べ、大ロットではコスト効率が悪くなる場合がある
特殊色への不対応CMYKインクのみのため、金・銀・ラメ・蛍光色といった特殊な色は表現できない
発色と質感の懸念インクを直接吹き付けて染み込ませるため、発色にやや物足りなさを感じる場合がある。また、濃色生地に使う前処理剤(糊)の跡が一時的に残る懸念がある

インクジェットプリントの強みは「少量・多品種・フルカラー」の制作にあります。大量生産や特殊な色を求める場合は、別の印刷方法が最適解となる点を覚えておきましょう。

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インクジェットプリントと他の印刷方法との比較

「インクジェットプリント」が、具体的にどのような印刷技術なのか、そして他の印刷方法とどう違うのかを理解することで、あなたのオリジナルTシャツの選択肢が明確になります。

比較①インクジェットプリントとオフセット印刷の違い

大量印刷が必要な場合はオフセット印刷、小ロットやフルカラーの再現性を重視する場合はインクジェットプリントと使い分けるのが一般的です。

◆インクジェット印刷とオフセット印刷の比較

印刷方法特徴向き・不向き
インクジェット印刷版が不要。インクを直接吹き付ける小ロット、フルカラー・写真に最適。大量印刷は割高になる場合がある
オフセット印刷版が必要。ゴムブランケットを介して転写する大量印刷で単価が下がる。高画質で安定した品質が得られる

オフセット印刷は、版を作成する初期費用がかかるため、少数印刷では割高になりますが、一度版を作れば大量に印刷するほど単価が下がり、効率が良くなります。

もし、小ロットでのフルカラーや写真の再現性、そして手軽さを求める場合は、インクジェットプリントが最もおすすめです。

比較②インクジェットプリントとシルクスクリーン印刷の違い

オリジナルTシャツやグッズ制作において、インクジェットプリントと比較されるケースが多いのが「シルクスクリーン印刷」です。デザインの複雑さや、耐久性の優先度によって、どちらの印刷方法を選ぶべきかが決まります。

シルクスクリーン印刷とインクジェット印刷の主な違いをまとめました。

◆インクジェット印刷とシルクスクリーン印刷の比較

印刷方法特徴向き・不向き
インクジェット印刷フルカラー印刷に対応でき、版が必要ない写真・グラデーションなどの複雑なデザイン、小ロットに適している
シルクスクリーン印刷単色・少色数の印刷が基本で、版が必要になるシンプルなデザイン、高い耐久性を求める場合に適している

インクジェットプリントは、多色・高精細なデザインを小ロットで作りたいオリジナルTシャツ制作において、最も手軽で柔軟な選択肢となります。

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オリジナルTシャツの制作なら「小倉屋のユニバーサルプリント」がおすすめ

オリジナルTシャツの制作なら「小倉屋のユニバーサルプリント」がおすすめ

小倉屋」は、昭和26年に創業した老舗の総合ユニフォームメーカーです。従来の製版による大量生産ではなく、製版が不要なインクジェットプリンター中心の活用によって、1枚からの生産と環境負荷の低減を実現しています。

とくに、ユニバーサルプリントでは、従来のプリント方法では難しかった襟や袖口へのピンポイントプリント、そして広範囲プリントなど、インクジェット技術を駆使したオリジナルTシャツの制作をサポートしています。⇒小倉屋へのお問い合わせはこちら

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インクジェットプリントとはでよくある3つの質問

最後に、インクジェットプリントでよくある質問をご紹介します。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

質問①インクジェットプリントで写真データは印刷できますか?

インクジェットプリントは色数の制限がないため、写真の複雑な色合いやグラデーションも鮮明に再現できます。これは、インクを直接吹き付けるデジタル技術ならではの強みです。

とくに、思い出の写真や繊細なアートワークをオリジナルTシャツやノベルティグッズにしたい場合に適しており、デザインの魅力を最大限に引き出せる印刷方法です。

質問②白や黒などの濃色生地にも鮮やかにプリントできますか?

濃い色の生地にも鮮やかな発色でプリントできます。白生地の場合はそのまま印刷されますが、黒やネイビーなどの濃色生地には、カラーインクの下に「白インク」を先に吹き付ける「白引き(しろびき)」という工程が加わります。

この白インクが下地となるため、生地の色に影響されず、デザインの色を本来の色味で美しく際立たせることが可能です。

質問③ポリエステルやナイロンなどの化学繊維にもインクジェットプリントは可能ですか?

基本的には、インクジェットプリントは綿100%の素材との相性が良いとされています。なぜなら、ポリエステルやナイロンはインクを弾きやすいためです。

しかし、近年は専用のインクや前処理剤の使用により、ポリエステル素材にも対応できる技術が登場しています。製作を依頼する業者に、希望素材への対応可否を確認しましょう。

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1枚から高品質なオリジナルTシャツを作成しよう!

インクジェットプリントは、版が不要という最大の特徴により、フルカラーで高精細なデザインを小ロットかつ低コストで実現する方法です。あなたが理想のオリジナルTシャツを作るための、重要な3つのコツを改めて確認しましょう。

〈失敗しないオリジナルTシャツを作るコツ〉

  • インクジェットプリントの強みを活かせるデザインを採用する
  • 耐久性や摩擦に対する適切な対策を講じる
  • インクジェットプリントに適した素材(綿100%など)を選択する

これらのポイントに注意すれば、手間をかけずにプロ並みの仕上がりのオリジナルTシャツを手に入れられます。インクジェットプリントは、写真などの複雑なデザインや少量生産に最も適した方法であり、あなたのクリエイティブなアイデアを現実のものにするための最適な選択肢です。

もし、デザインや素材選びに迷った際は、インクジェットプリントに強みを持つ専門業者に相談してみましょう。

小倉屋」では、製版不要のインクジェット技術で1枚からオリジナルTシャツの制作をサポートしています。襟元やボタン付近など細部へのプリントも可能にし、あなたのデザインを高品質に実現します。⇒小倉屋へのお問い合わせはこちら

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