企業のユニフォームとして、オリジナルのポロシャツを作成しようか検討している企業担当者の方もおられるのではないでしょうか。オリジナルのポロシャツは、企業の統一感を高める素晴らしいアイテムです。
本記事では、ポロシャツ作成で失敗しないポイントやデザインを業者に送る際の注意点をご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
オリジナルのポロシャツ作成で失敗しないポイントは3つ
まず、オリジナルのポロシャツ作成で失敗しないポイントについて解説します。
- ポロシャツの形
- 在庫の有無
- デザイン性
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.ポロシャツの形
ポロシャツの形状にはそれぞれ特徴があり、選ぶ形によって全体の印象が大きく変わります。スポーツ用途に適した形、カジュアルな場面で映える形、ビジネスカジュアルに適した形など、さまざまなシチュエーションに対応できる形があります。
最適なポロシャツを選ぶために、それぞれの形状の特徴をしっかりと把握しておきましょう。
ポケットあり
ポケット付きは、見た目のアクセントとしても優れていますが、実用面でも多くのメリットがあります。たとえば、作業用のユニフォームとして使用する際には、メモやペンをすぐに取り出せるため、ポケットがある方が便利です。
さらに、ポケット部分に企業のロゴやチーム名を刺繍すると、統一感を持たせられます。このため、多くの企業がポケット付きのポロシャツを採用しています。
ポケットなし
ポケットなしタイプのポロシャツは、胸元がすっきりとしてシンプルな印象を与えられるため、全体のデザインをより引き立てられます。刺繍やプリントで個性を表現する場合、余計なディテールがない分、デザインが際立ちやすく、オリジナル性を強調したい方にはおすすめです。
また、クリーンでスマートな見た目が特徴のため、カジュアルなシーンだけでなく、ビジネスカジュアルやフォーマルな場面にも適応しています。シンプルなデザインは、どのような場面でも使いやすく、長く愛用できるアイテムになります。
ボタンダウン
ボタンダウンは、襟先をシャツ本体にボタンで留められるタイプです。このデザインは、ネクタイをつけないポロシャツ特有の襟立ちを防ぎ、風が吹いても襟が崩れないのがメリットです。
しっかりとした見た目を保てるため、カジュアルながらも洗練された印象を与えられます。このため、多くの企業でユニフォームとして採用されており、フォーマルな場面でも違和感なく着用できます。
ジップアップ
ジップアップタイプは、胸元にボタンではなくジップが付いているタイプで、着脱が容易なのが特徴です。このデザインは、スポーティーな印象を与えられ、アクティブなシーンでの利用に最適です。
さらに、胸元の開き具合を自由に調整できるため、気温やシチュエーションごとに快適に過ごせます。このため、運送業や介護業など、体を頻繁に動かす職種では、ジップアップタイプのポロシャツの機能性が重宝されています。
2.在庫の有無
新入社員や新しいメンバーのために、ユニフォームやチームウェアが追加で必要になる場面も多いです。また、使い込むうちによごれたり、失くしたりするケースもあります。
しかし、ファストファッションや一般のアパレルショップでポロシャツを購入してオリジナルポロシャツを作る場合、同じ素材やデザインのものを追加で手に入れるのは困難です。
また、アパレル業界では、ポロシャツは季節商品とされています。需要が少なければ在庫は置かれず、デザインも毎年新しく変わるため、昨年のデザインが再び手に入る保証はありません。
3.デザイン性
オリジナルポロシャツを作る際には、デザインをプリントや刺繍で施せますが、刺繍の方がより高級感があり、長持ちするのでおすすめです。また、オリジナルワッペンを追加すれば、個性を引き立たせられるため、ほかにはない特別なポロシャツが完成します。
ここからは、刺繍とワッペンの特徴について紹介します。
- 刺繍
- ワッペン
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
刺繍
ポロシャツに刺繍を入れる際には、デザインと刺繍する場所の選定が大切です。生地の縁ぎりぎりや胸ポケットの部分には刺繍ができない場合があるため、デザインを決める前に確認するようにしてください。
また、縫い目にまたがる刺繍も可能ですが、デザインが崩れるリスクがあるため注意しなければなりません。また、薄い生地ややわらかい生地に刺繍を入れると、生地が傷んだりシワになって刺繍がうまく仕上がらない場合があります。
ワッペン
刺繍だけでは物足りないと感じる場合、オリジナルワッペンを作成しポロシャツに取りつけるのもおすすめです。ワッペンには厚みがあるため、刺繍デザインよりも立体感が生まれ、よりハイセンスなポロシャツが完成します。
ワッペンは下地があるため、デザインが鮮明で細かな表現も可能です。また、ワッペンの取りつけ方は、アイロン接着や縫い付けなどが一般的ですが、耐久性や服へのダメージを考慮すると、刺繍で縫いつける方法が最適です。
刺繍でしっかりと縫いつけると、ワッペンが剥がれにくくなり、長期間にわたって美しい状態を保てます。
ポロシャツのデザインを業者に送る際の注意点
次に、ポロシャツのデザインを業者に送る際の注意点について解説します。
- 文字やロゴの書体を指定する
- デザインデータを作成する
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.文字やロゴの書体を指定する
デザインにこだわりがある場合、書体がデザインの印象を大きく左右するため、豊富な書体を取り扱う業者を選ぶのがポイントです。また、ロゴなどで独自のフォントを使用している場合、そのフォントを再現できるか確認する必要があります。
さらに、書体の細かいディテールやサイズ、配置なども明確に指示すると、仕上がりがイメージどおりになります。
2.デザインデータを作成する
デザインが決定した後、デザインを入れる場所やサイズ、イメージを指定したデータを作成し、専用フォームメール、郵送、またはFAXなどの手段で業者に送信します。印刷会社ごとに対応可能なファイル形式や受け取り手段が異なるため、事前に依頼する企業のウェブサイトで確認しておきましょう。
デザインデータの入稿には、主にイラストレーターやPDF、フォトショップ形式が一般的です。もし、手書きデザインやデジタルカメラのJPEGファイルを使用したい場合は、業者に問い合わせてみてください。
ポロシャツ作成でよくある3つの質問
最後に、ポロシャツ作成でよくある質問について解説します。
- 質問1.ポロシャツの生地の種類は?
- 質問2.刺繍できる大きさに制限はあるの?
- 質問3.ポロシャツに必要な機能は?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.ポロシャツの生地の種類は?
ポロシャツの生地の種類は、以下のとおりです。
- 鹿の子
ニット編みの1つでフィット感があり、表面に蜂の巣状の小さなレリーフができるのが特徴。凹凸感が独特の風合いを生み出し、平編みとタック編みが交互にくるため、表面に隆起や透かし目を作る
- 交編鹿の子
鹿の子編みの裏側に吸汗速乾性に優れたポリエステル糸を使用しており、表面を凸状にして表面積を大きくとっている。これにより、汗を吸収しても速乾性があるため、爽やかな着心地が実現できる
- ポリエステルメッシュ
なめらかな素材感と快適な肌触りが特徴で、薄くて軽く、速乾性に優れている。メッシュの細かな凹凸感や透け感が涼しさを感じさせ、暑い季節に適している
- 天竺(てんじく)
横編みの一番ベーシックなもので、表裏がはっきりと区別できるのが特徴。表側はV字型、裏側は半円形の網目で、横方向の伸縮性に富んでおり、軽くて薄手の仕上がりになる
なお、ポロシャツの素材については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:ポロシャツに使用される主な素材は5つ|生地との違いや着用シーンについても解説します! – 小倉屋様
質問2.刺繍できる大きさに制限はあるの?
一般的には文字であれば高さ1cm、ロゴマークであれば3cm×3cmが、潰れずに刺繍で再現できる限界の大きさです。このため、細かい文字や複雑なロゴは刺繍の難易度が高く、シンプルなデザインが求められます。
また、刺繍の大きさが大きくなるとコストも増加するため、予算を考慮しながらデザインを決定する必要があります。
質問3.ポロシャツに必要な機能は?
ポロシャツに必要な機能としては、以下が挙げられます。
- 通気性
通気性に優れたポロシャツは、熱や湿気を外部に逃がしやすいため、夏場でも涼しく快適に過ごせる
- 吸汗速乾性
吸汗速乾性の高いポロシャツは、汗をかいてもすぐに乾き、サラサラとした肌触りが持続する。これにより、アクティブなシーンでも不快感が軽減され、快適に過ごせる
- 伸縮性
ポロシャツは、ワイシャツとは異なり、体を動かす場面で快適に着られる機能が求められる。体の動きに合わせてストレッチする生地の伸縮性があると、運動や日常の動作がスムーズになる
まとめ
本記事では、ポロシャツ作成で失敗しないポイントやデザインを業者に送る際の注意点をご紹介しました。
オリジナルのポロシャツを作成する際は、用途や好みに合ったポロシャツの形やデザインを選びましょう。刺繍やワッペンを使ったデザインは、個性を引き立て、オリジナル感やユニフォームとしての統一感を高められるためおすすめです。
なお、ポロシャツのデザインを業者に送る際は、書体が異なるだけでもデザインの印象が大きく変わってしまうため、細かい指示を出さなければなりません。
さらに、業者ごとに対応可能なファイル形式や受け取り手段が異なるため、事前に依頼する業者のウェブサイトを確認するようにしましょう。
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