企業のユニフォームやイベントなどで、ポロシャツの制作を検討している方もおられるのではないでしょうか。このような方々におすすめなのが、鹿の子素材のポロシャツです。
本記事では、鹿の子素材の概要や鹿の子素材のポロシャツのメリット・デメリットについて解説します。また、鹿の子素材のポロシャツのおすすめ用途についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
鹿の子素材とは?
鹿の子素材は、独特な編み目が特徴的なニット生地です。編み地に凹凸があり、清涼感と通気性が抜群なため、ポロシャツに多く使用されています。
英語では「シードステッチ」や「モスステッチ」と呼ばれており、名前の由来は編み目が鹿の子どもの背中にある白い斑点に似ているためです。この凹凸のある編み目は、平編みとタック編みの技法を組み合わせて生まれ、快適さとデザイン性を兼ね備えています。
生地の魅力
鹿の子編みは、通気性がよく肌触りが快適であるため、夏のファッションアイテムとして人気があります。現在市販されている多くのポロシャツは、この鹿の子編みが使用されています。
また、洗濯後もすぐに乾き、さらっとした着心地が保たれるのも魅力です。さらに、この素材は汗をかいても蒸れにくく、スポーツウェアやTシャツにもよく用いられ、機能性が高いのが特徴です。
生地の用途
鹿の子素材は、夏の定番としてアパレル業界で広く使用されています。さらっとした質感と高い通気性が特徴で、暑い季節でも快適に着用できる点が魅力です。
この素材は、着用時の蒸れを防ぎ、肌にやさしい着心地のため、日常のカジュアルウェアからアクティブなスポーツシーンまで、幅広い場面で活躍します。
鹿の子素材のポロシャツのメリットは3つ
次は、鹿の子素材のポロシャツのメリットについて解説します。
- 編み目柄が美しい
- 通気性がよい
- 型崩れしにくい
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.編み目柄が美しい
鹿の子編みは、模様が子鹿の背中にある斑点に似ている編み目柄が、特有の美しさと風合いでファッション性においても高く評価されています。シンプルながらも魅力的な編み目柄は、視覚的にも飽きがこないデザインです。
さらに、生地の両面が同じ模様を持つため、表裏を気にせずに使用できる点も魅力です。このため、多くのファッションアイテムに取り入れられ、スタイリッシュかつ機能的なアイテムとして愛用されています。
2.通気性がよい
鹿の子編みの生地は、表面に凹凸ができる特殊な編み方によって、優れた通気性とさらっとした肌触りを実現しています。編み目が縦横に交互に組み合わされるため、空気を多く含み、肌に触れる部分が少なく、涼しさが持続します。
また、夏のポロシャツに広く使われる素材で、汗をかいても蒸れにくく、乾きやすい特性を持つため、暑い日でも快適です。また、冬物や和服にも適応できる汎用性が評価されています。
3.型崩れしにくい
鹿の子織りの生地は、高い耐久性が特徴で、長期間の使用や頻繁な洗濯にも型崩れしにくい点が魅力です。このため、ポロシャツなどのアイテムは長く愛用でき、コストパフォーマンスにも優れています。
また、形状保持力に優れており、洗濯後にシワになりにくいため、手入れが簡単です。アイロンがけの手間が省け、忙しい日常にも対応しやすいため、ビジネスシーンやカジュアルな場面でも活躍します。
鹿の子素材のポロシャツのデメリットは2つ
次は、鹿の子素材のポロシャツのデメリットについて解説します。
- 伸縮性が低い
- 厚みがある
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.伸縮性が低い
鹿の子編みは、凹凸のある編み方によって生地がしっかりとした仕上がりです。一方、伸縮性が少ないため、着脱がやや難しいというデメリットがあります。
しかし、この伸縮性の低さが、生地の型崩れを防ぎ、長期間きれいな状態を保てるというメリットにもつながります。このため、鹿の子編みを選ぶ際には、特徴を理解して、使い方やシーンに応じた最適なアイテムを選びましょう。
2.厚みがある
鹿の子編みの生地は、縦横に交互に編み込まれており、独特の凹凸と厚みが生じます。このため、タイトフィットなデザインには不向きな場合があります。
体にぴったりと密着する服よりも、ゆったりとしたシルエットのアイテムに適しており、通気性や快適さを求める用途に使用される場合が多いです。さらに、厚みが、生地のしっかりとした感触と型崩れしにくい特徴を生み出しているため、リラックスした着心地を重視したデザインに向いています。
鹿の子素材のポロシャツのおすすめ用途
次は、鹿の子素材のポロシャツのおすすめ用途について紹介します。
- スタッフ用ユニフォーム
- 体育祭用のクラスポロシャツ
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.スタッフ用ユニフォーム
コットンとポリエステルの混紡素材を使用したT/C鹿の子編みのポロシャツは、襟付きでしっかりとした作りが特徴です。ボリューム感があり、見た目に清潔感を与え、ユニフォームとしても好印象を持たれやすくなります。
また、ベージュのパンツや落ち着いた色のスカートとの組み合わせも上品な印象になります。さらに、吸汗性や保湿性に優れ、快適な着心地が長時間続くのもスタッフ用ユニフォームとして最適です。
なお、ポロシャツを作業着で着るメリットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:ポロシャツを作業着で着る3つのメリット|選び方のポイントや素材ごとの特徴を徹底解説!
2.体育祭用のクラスポロシャツ
学校行事である文化祭や体育祭で、クラス全員が揃って着用するクラスポロシャツとして、鹿の子編みのポロシャツはおすすめです。普段の学生服や体操着のカラーに合わせて、デザインされたオリジナルのポロシャツを作成すれば、ほかのクラスとの差別化が図れます。
なお、最近では、ジャストサイズではなく、あえてワンサイズ大きめのビッグシルエットを選んで着こなすスタイルがトレンドです。
鹿の子素材でよくある3つの質問
最後に、鹿の子素材でよくある質問について紹介します。
- 質問1.鹿の子素材の洗濯の仕方とは?
- 質問2.鹿の子ポロシャツに使用される主な素材は?
- 質物3.鹿の子素材と似ている素材は?
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
質問1.鹿の子素材の洗濯の仕方とは?
鹿の子編みポロシャツを洗濯する際は、洗濯表示ラベルを確認しましょう。コットン100%の素材であれば家庭用洗濯機で洗えますが、デリケートな高級ブランドのものは手洗いが安全です。
また、洗濯機を使用する場合は、弱水流や手洗いモードに設定し、洗濯ネットに入れて洗うのがおすすめです。脱水後は、肩部分を軽く振って形を整え、襟を立てた状態でハンガーにかけて干します。
さらに、直射日光を避けて、日陰で干すと生地を長持ちさせられます。
質問2.鹿の子ポロシャツに使用される主な素材は?
鹿の子ポロシャツに使用される主な素材は、以下のとおりです。
- 綿(コットン)
吸水性と吸湿性に優れ、長時間の着用でも快適。一方で、色落ちしやすいというデメリットもあるが、エイジングを楽しめる
- ポリエステル
速乾性と形状保持力が高い。このため、ドライ素材とも呼ばれ、スポーツ・アウトドアなどのアクティブシーンに最適
- リネン
通気性に優れており、夏は涼しく、冬は暖かく快適に着用できる素材
- ニット素材
上品な見た目とやわらかい肌触りのよさが魅力
- 混紡素材
複数の利点を兼ね備えており、綿(コットン)とポリエステルの混紡素材の場合が多い。さらに、用途に応じて幅広く活用できる
質物3.鹿の子素材と似ている素材は?
鹿の子素材と似た素材に「ハニカムメッシュ」があります。この素材は、ハチの巣のような形状をしていることから「honeycomb」に由来して名付けられました。
メッシュ構造が立体的で、外側が凸状になっており、吸水性と速乾性に優れているため、夏場の寝具や衣料品に使用されている場合が多いです。さらに、鹿の子素材と同様に、通気性が良く、涼しさを保つことができるため、アパレル製品にも広く利用されています。
なお、ポロシャツに使用される主な素材については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:ポロシャツに使用される主な素材は5つ|生地との違いや着用シーンについても解説します!
まとめ
本記事では、鹿の子素材の概要や鹿の子素材のポロシャツのメリット・デメリット、おすすめ用途について解説しました。
鹿の子素材は、編み地に凹凸があり、独特な編み目が特徴のニット生地です。この素材は、通気性が高く、肌触りが快適であるため、ポロシャツに多く使用されています。
また、型崩れしにくいため、長期間の使用や頻繁に洗濯する場合にも適しています。ただし、生地に厚みがあり、伸縮性が低い特徴があるため、利用するシーンには注意が必要です。
これらの特徴を理解し、ビジネスシーンや体育祭用のクラスポロシャツとして、鹿の子素材のポロシャツを活用してみてはいかがでしょうか。
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