ポロシャツは素材や生地、デザインが豊富です。そのため、ビジネスシーンではどのようなポロシャツを選べばいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ポロシャツの編み方の種類とビジネスで着用する場合の選び方や、よくある質問について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ポロシャツの素材の種類は3つ
まず、ポロシャツの素材の種類について解説します。
- 綿(コットン)
- ポリエステル
- 綿・ポリエステル混紡
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.綿(コットン)
綿素材のポロシャツは多くのシーンで活躍しており、やわらかな肌触りと通気性で着心地がよいため、日常的に着用するには最適です。しかし、洗濯による摩擦に弱く、頻繁に洗うと縮む場合があります。
さらに、湿気を多く含むと乾きにくいため、梅雨時や湿度の高い日の取り扱いには注意が必要です。綿素材は利便性とメンテナンスの両面で取り扱いにくい点もありますが、快適さから多くの人々に支持されています。
2.ポリエステル
ポリエステルは、合成繊維の代表的な素材です。優れた吸水速乾性から多くのスポーツウェアに採用されており、洗濯後も形状がくずれにくくシワがつきにくいため、日常の手入れも簡単です。
また、弾力性が高くツヤのある仕上がりが特徴で、肌触りが硬く感じたり、静電気が発生しやすかったりするデメリットもあります。しかし、その耐久性と手軽さから多くの衣類に利用されています。
3.綿・ポリエステル混紡
綿・ポリエステル混紡は、綿とポリエステルの特性を組み合わせた優れた素材です。綿の吸湿性と肌触りのよさ、ポリエステルの速乾性と耐久性を兼ね備えています。
洗濯後もすぐに乾いて型くずれしにくいだけでなく、通気性にも優れており、着心地が快適なのも人気の理由です。そのため、高い機能性からポロシャツだけでなく、Tシャツやインナー、スポーツウェアなど、さまざまな衣類に利用されています。
ポロシャツの編み方の種類は5つ
次に、ポロシャツの編み方の種類について解説します。
- 鹿の子
- 交編鹿の子
- ポリエステルメッシュ
- 天竺
- フライス
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.鹿の子
ポロシャツの定番素材である鹿の子生地は、ユニークな凹凸模様が特徴です。模様が子鹿の背中にある斑点に似ているのが名前の由来となっています。
鹿の子はニット生地の一種で、縦横に平編みを交互に繰り返して生まれる質感と、通気性にも優れ肌触りもよいため、快適な着心地が体感できます。さらに、横方向への伸びが少なく、型くずれしにくい点も魅力です。
そのため、ビジネスシーンでも、きちんとした印象を保てるポロシャツとして重宝されています。
2.交編鹿の子
交編鹿の子は、鹿の子編みの裏面にポリエステル糸を使用した生地で、綿糸を交編技術で織り込み、軽やかで涼しい着心地が特徴です。裏面のポリエステルが吸水性と速乾性を高めるため、汗をかきやすい方や夏のビジネスシーンにも最適です。
また、一般的な鹿の子生地に比べて、より快適で機能的なため、長時間の着用でも快適さが持続します。
3.ポリエステルメッシュ
ポリエステルメッシュは、ポリエステル100%のドライ生地で、薄くて軽く、吸汗・速乾性が高いのが特徴です。汗をかいて蒸れやすい夏場のアウトドアシーンやスポーツなどに最適な素材です。
熱をすばやく分散させるため、熱中症予防にも有効とされています。さらに、UVカット機能が備わっているものもあり、紫外線を防ぐ効果も期待できます。
また、細かい凹凸や透け感があるため、見た目が涼しげで、さらりとした手触りです。シワになりにくく、洗濯後も乾きやすいので、日常の手入れも簡単です。
4.天竺
天竺は、軽量で伸縮性のある平織りの生地として広く知られており、Tシャツやスウェットなど、日常的に着用されるアイテムに多く採用されています。過去に、インド(天竺)から輸入されていたため「天竺」と呼ばれています。
横方向の伸縮性に優れているため、身体にフィットする衣服に最適です。一方、縦方向の伸縮性はあまり高くないため、激しい運動にはあまり向いていません。そのため、ビジネスシーンのなかでも、デスクワークが中心の方に向いています。
5.フライス
フライス編みは、ゴム編みとも呼ばれる特徴的な生地で、優れた伸縮性を持ちます。天竺生地に似た特性を持ちながら、裏が粗めの天竺生地とは異なり、裏表が同じ見た目をしている点が特徴です。
また、見た目の美しさと機能性の両方を兼ね備えており、吸湿性と通気性にも優れ、スポーツウェアとしても多く利用されています。そのため、スポーツやアクティブなビジネスシーンでの着用がおすすめです。
ポロシャツの形状の種類は3つ
次に、ポロシャツの形状の種類について解説します。
- ボタンダウン
- ポケットの有無
- 袖口のリブの有無
それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
1.ボタンダウン
ボタンダウンは、襟先にボタンがついているため、襟がめくれずに下がった状態を保てます。ポロ競技用のユニフォームから派生したもので、スポーティさとエレガンスな要素を兼ね備えています。
また、カジュアルなシーンでもきちんとした印象を与えられるだけでなく、襟が浮かないため、フォーマルな場面でも使いやすいのが特徴です。しかし、普通のポロシャツに比べて首元がタイトになるため、ゆったりとした着心地を好む方にはあまり向いていません。
2.ポケットの有無
胸ポケットが付いているポロシャツは、多くの場合、左胸に配置されており、ボールペンを挿すなどの利便性があります。しかし、デザインによっては少しカジュアルすぎる印象を与える場合もあります。
一方で、ポケットがないポロシャツはシンプルで洗練された印象を持ちやすく、ビジネスシーンやフォーマルな場面でも着用しやすいです。さらに、オリジナルプリントや刺繍を施す際もデザインの自由度が高くなります。
3.袖口のリブの有無
リブ生地は、ゴム編みの独特な凹凸が特徴で、横方向の伸縮性があります。このリブが袖に使われると、袖のシルエットに動きが生まれ、デザインのアクセントになります。
さらに、フィット感が強いため、タイトなシルエットを好む方や袖に特徴を持たせたい方におすすめです。袖口のリブがあるポロシャツは、デザイン性と着心地を兼ね備えた1枚になります。
ポロシャツをビジネスで着用する場合の選び方は3つ
次に、ポロシャツをビジネスで着用する場合の選び方を解説します。
- 台襟があるタイプを選ぶ
- ベーシックな色柄を選ぶ
- 機能性で選ぶ
それぞれ詳しい内容についてみていきましょう。
1.台襟があるタイプを選ぶ
台襟のついたポロシャツは、ワイシャツのような立体感があり、よりフォーマルな印象を与えられます。また、台襟つきのポロシャツはジャケットとの相性もよいため、クールビズ期間中にジャケットを羽織らなければならないときにもおすすめです。
一方、平折襟のポロシャツは、リラックスした雰囲気でカジュアルな印象です。さらに、平折襟はやわらかく平面的なデザインで、首周りに高さがないため、ビジネスシーンには向いていません。
2.ベーシックな色柄を選ぶ
ビジネスシーンでポロシャツを選ぶ際には、シンプルで落ち着いたデザインを選びましょう。派手な柄や過度な装飾は避け、無地や細かいストライプなどの控えめなデザインが適しています。
ベージュやブラック、グレー、ネイビーなどの基本的なカラーや、小さなワンポイントの刺繍程度であれば許容されますが、よりシンプルに見えるものの方がビジネスシーンには最適です。
3.機能性で選ぶ
夏のビジネスシーンにおいて、クールビズは快適さと見た目の爽やかさが求められます。そのため、ビジネス用のポロシャツは、その機能性とスタイリッシュさで人気です。
伝統的な鹿の子編みのコットン素材やニット、パイル素材も快適で、最近では技術の進歩により、吸汗速乾性を持つ新素材のポロシャツも登場しています。これらの素材をうまく活用して、暑い夏でも清潔感があふれるビジネススタイルを実現してください。
ポロシャツの種類でよくある3つの質問
最後に、よくある質問をご紹介します。
- 質問1.ポロシャツの衿(襟)の種類は?
- 質問2.鹿の子とメッシュはどちらが涼しい?
- 質問3.ポロシャツの襟を立てるのはなぜ?
それぞれの内容について、詳しくみていきましょう。
質問1.ポロシャツの衿(襟)の種類は?
ポロシャツの衿には、大きく分けてフライス衿と縫い合わせて作る衿の2種類があります。フライス衿は、編み機を使用して作られ、横方向に伸びるのが特徴です。
形がしっかりと決まるため一般的にポロシャツの衿として使用されますが、編み目の構造上、ボタンダウンのように衿に穴を開けるデザインには適していません。
一方、縫い合わせて作る衿は、異なる布地を組み合わせて作られて生地の種類によって伸縮性があります。そのため、ボタンダウンポロシャツのようなデザインなど、さまざまな場面で活用されています。
質問2.鹿の子とメッシュはどちらが涼しい?
鹿の子とメッシュ、どちらも「通気性」に優れています。しかし、メッシュ生地は吸水速乾性にも優れており、汗をすばやく乾かす性質があるため、より涼しさを感じやすいです。
メッシュの構造は細かい穴が多く、空気が通りやすいため、通気性が非常に高くなります。さらに、軽量でやわらかく着心地も快適なため、アウトドア活動やアクティブなビジネスシーンではメッシュのポロシャツがおすすめです。
質問3.ポロシャツの襟を立てるのはなぜ?
襟を立てるスタイルは歴史的に見ると、イギリスの貴族たちが正装として取り入れていた着こなしです。このスタイルは、タキシードなどのフォーマルなシャツともよく合い、ドレッシーで紳士的なコーディネートといえます。
また、顔周りのラインをシャープに見せたり、首を長く見せる効果もあるため、エレガントで大人な印象を与えられます。このため、ビジネスカジュアルの一環として取り入れる人も多いです。
なお、ポロシャツの襟立をおしゃれに見せるコツは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
関連記事:ポロシャツの襟を立てるのはダサい?ダサくなる理由やおしゃれに見せるコツをご紹介します!
まとめ
本記事では、ポロシャツの編み方の種類とビジネスで着用する場合の選び方や、よくある質問について紹介しました。
ビジネスで着用する場合は、長時間着ていても疲れない伸縮性のあるものや、汗をかいてもすぐに乾く速乾性など機能性を重視したものがおすすめです。
カジュアルになりすぎない素材やベーシックなカラーを選べば、きちんとした印象を与えられます。また、襟のアレンジなどの工夫により、着こなしを楽しむのもおすすめです。
ぜひ、この記事で紹介したポロシャツの種類を参考に、最適なポロシャツを選んでみてはいかがでしょうか。
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