防水加工と撥水加工の違いとは?メリット・デメリットや防水作業着を選ぶポイントをご紹介!

作業着

防水加工と撥水加工の違いについてご存知でしょうか。防水は完全に水を遮断しますが、撥水は水を弾く性質があるだけです。これらの性能の違いを理解し、用途ごとに適した選び方を身につけてください。

本記事では、防水加工と撥水加工の違いやメリット・デメリット、防水の作業着を選ぶポイントをご紹介します。また、よくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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防水加工と撥水加工の違いとは?

防水加工と撥水加工の違いとは?

まずは、防水加工と撥水加工の違いについて解説します。

  • 防水加工
  • 撥水加工

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

防水加工

防水加工とは、生地自体に水を通さない素材を使用したり、隙間にゴムや樹脂を塗布して水の侵入を防いだりする処理です。この加工は、撥水加工と異なり、長期間にわたって効果が持続します。

強い雨でも水が浸透しないのが特徴ですが、空気や水蒸気も通さないため、蒸れやすくなるのが欠点です。しかし、特定の防水透湿素材を使用した製品は、水を通さずに空気のみを通します。

撥水加工

撥水加工は、生地の表面にシリコンやフッ素をコーティングし、水を弾くようにする技術です。この加工では、水は玉状になり、生地の上を転がり落ちますが、布目の隙間は塞がれていないため、空気や蒸気は通します。

このため、通気性が損なわれず、蒸れにくく快適な状態が保たれます。また、市販の撥水スプレーを使用すれば、後から撥水性を追加することも可能です。しかし、使用を重ねると効果は徐々に低下するため注意してください。

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防水加工と撥水加工のメリット・デメリット

防水加工と撥水加工のメリット・デメリット

次は、防水加工と撥水加工のメリット・デメリットについて解説します。

  • 防水加工
  • 撥水加工

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

防水加工

防水加工は水の侵入を防ぐため、雨天の場合でも衣類が濡れないというメリットがあります。また、素材が防水性を持つため、水によるダメージを受けにくく、長期間使用する際の耐久性も高まります。

さらに、防水加工された生地はよごれがつきにくく、メンテナンスも簡単です。しかし、空気や水蒸気の通過が制限されるため、着用中に蒸れを感じる点がデメリットとなります。

撥水加工

撥水加工は、内部への水の侵入を防ぎ、製品の耐久性を高める効果があります。一方で、空気は外部へ放出できるため、蒸れにくい環境を維持できるのが特徴です。

また、市販の撥水スプレーを使用すれば、家庭でも簡単に撥水効果を追加できます。しかし、長時間の雨や強い雨、細かな霧雨には対応しきれない場合があります。さらに、紫外線や洗剤などの影響で撥水性が低下する場合もあるため、定期的なメンテナンスが必要です。

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防水作業着を選ぶ際のポイント

防水作業着を選ぶ際のポイント

次は、防水作業着を選ぶ際のポイントについて解説します。

  • 季節を考慮して選ぶ
  • 蒸れにくいものを選ぶ
  • ワンサイズ上のものを選ぶ

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

1.季節を考慮して選ぶ

日本には四季が存在し、それぞれの季節で気温や湿度が大きく変わるのが特徴です。これに伴い、季節ごとに作業着に求められる機能も異なります。

たとえば、夏場は暑さ対策が必須であり、透湿性に優れた作業着が体温調節に役立ちます。一方、冬場は寒さから身を守るため、防寒性と防水性に優れた作業着が必要です。

それぞれの季節に応じた適切な作業着を選べば、快適かつ安全な作業環境が実現します。

2.蒸れにくいものを選ぶ

暑い環境での作業には、涼感機能が備わった作業着が適しています。気候変動に伴い、真夏の屋外だけでなく、屋内でも冷房がないと危険なほどの暑さになるケースが増えています。

このため、作業着は通気性に優れ、蒸れにくい素材を選ぶことが大切です。涼感のある作業着を着用すれば、熱中症のリスクを減らして、作業効率を維持する助けにもなります。

3.ワンサイズ上のものを選ぶ

防水作業着を選ぶ際には、動きやすさを考慮しなければなりません。ジャストサイズの作業着を選択した場合は、作業中に動きにくさを感じる場合があるため、日常的に着ているサイズよりも少し大きめを選ぶのがおすすめです。

サイズを選ぶ際には、自分の体型と実際の仕上がり寸法を比較して、適度な余裕があるものを選びましょう。ゆとりのあるサイズ感が、快適な作業環境を実現します。

なお、大きいサイズの作業着を選ぶポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:大きいサイズの作業着を選ぶポイントは3つ|作業着のサイズ展開やよくある質問もご紹介!

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防水加工と撥水加工の違いでよくある3つの質問

防水加工と撥水加工の違いでよくある3つの質問

最後は、防水加工と撥水加工の違いでよくある質問をご紹介します。

  • 質問1.衣服の撥水加工の寿命は?
  • 質問2.撥水加工を長持ちさせるコツは?
  • 質問3.防水作業着の主な種類は?

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

質問1.衣服の撥水加工の寿命は?

撥水加工された衣類や靴は、使用や洗濯を繰り返すと、効果が次第に低下します。衣服の場合、着用頻度や洗濯の回数によって撥水性能の持続期間が異なります。

日常的に使用する衣類では1か月が目安となり、スキーウェアのように使用頻度が低いものでは約1年ほど持続可能です。一方、撥水スプレーを施した靴の場合、効果の持続期間は短く、最大で1週間程度です。

質問2.撥水加工を長持ちさせるコツは?

撥水加工製品の効果は、使用を重ねると徐々に低下しますが、適切な手入れをすれば、その効果が持続します。具体的には、使用後に生地についた水分をタオルで優しく拭き取ることが大切です。

また、衣類を振って雨粒を払い落とし、自然乾燥させましょう。さらに、クリーニングの際には撥水加工を再施行するのがおすすめです。市販の撥水スプレーを併用すれば、肩口や腕、ひざなど濡れやすい箇所の効果が持続しやすくなります。

質問3.防水作業着の主な種類は?

防水作業着の主な種類としては、以下のとおりです。

  • レインコート

衣服の上から、着脱が容易にできる。全身を覆うデザインが一般的で、丈が腰までの短いデザインもある

  • 防水ジャケット

上半身が水に濡れるのを保護できる。また、インナーの調整がしやすく、着脱しやすい

  • 防水パンツ

水を使用する現場や河川、側溝などの作業に最適。レインコートや防水ジャケットと組み合わせると、全身の水濡れ防止になる

  • 防水つなぎ

上着とズボンの一体型で、ウエスト部分から水が入りにくい。高い防水性が求められる現場に適している

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まとめ

まとめ

本記事では、防水加工と撥水加工の違いやメリット・デメリット、防水作業着を選ぶポイントをご紹介しました。

防水加工とは、生地自体に水を通さない素材を使用したり、隙間にゴムや樹脂を塗布して水の侵入を防いだりする処理です。水やよごれによるダメージを受けにくく、長期間使用する際の耐久性が高まり、メンテナンスが容易なのが特徴です。

しかし、空気や水蒸気の拡散が制限され、着用中に蒸れを感じやすいため、通気性のある製品選びが欠かせません。

一方、撥水加工は、生地の表面にシリコンやフッ素をコーティングし、水を弾くようにする技術です。この加工は、内部への水の侵入を防ぎ、製品の耐久性を高める効果や蒸れにくい点がメリットです。

なお、防水の作業着を選ぶ際には、それぞれの季節に応じた適切なものを選ぶようにしましょう。さらに、蒸れにくい通気性のあるものや、日常で着ているサイズよりもワンサイズ大きいものを選ぶのがおすすめです。

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